いよいよ決勝【Road to UFC】注目は日本人対決のバンタム級【風間敏臣vs中村倫也】

水垣でーす！

今回は今週末行われるRoad to UFCの決勝の話です。優勝者にはUFCとの契約が約束されたこの大会ですが、日本人も数多く出場し話題になりました。僕自身も１回戦のシンガポールからずっとAbemaでの中継で解説をさせてもらっていて非常に思い入れもあります。日本人と韓国人の戦いとなると戦前は予想していましたが、予想以上に日本人選手も韓国人選手も苦戦している印象です。

そんな中で決勝まで生きの残った日本人選手は二人！しかもその二人が決勝戦でぶつかると言う展開です！（潰し合うのはちょっと複雑ですが..）とにかくいい試合をして勝った強い方がUFCへ行く！分かりやすい！！それが格闘技！！（いい試合して両方いけますよーに。）

木下君のサイン中！！🖋️
倫也くんも発見！！専大！！ pic.twitter.com/akOGqJvs7m

— 佐藤天 Takashi Sato (@satotenten) January 31, 2023

ベガスに日本人ファイター集結中！

【風間敏臣☆☆☆vs中村倫也☆☆☆☆】
【その他の階級の話】
放送予定

【風間敏臣☆☆☆vs中村倫也☆☆☆☆】

お互い組技の強い選手ですが、タイプが違います。（ちなみに、名前の横についている☆は開幕前に僕がつけた優勝期待度です。５つがMAX詳しくは、Road to UFCプレビューバンタム級編をご覧ください。）

寝かせてからが強い柔術ベースの風間選手に対し寝かせるまでが強いレスリングベースの中村選手、ここで思い出していただきたいのがジャンケンポンの法則です！（なんだそりゃ）この法則は長い間MMAを見てきた水垣が提唱している法則で、レスラーはストライカーに強く、ストライカーは柔術家に強い、そして柔術家はレスラーに強い！と言う、MMAの基本原理です。これに照らし合わせると風間選手有利という結論になりますが、近代MMAではこれで決まりってほど基本原理も強くありません。（MMAの進化とともに基本原理も薄まってきました。）

ここで大きなポイントになるのは、中村選手の打撃力です。過去の試合を見ると前回の野瀬戦も含めスタンドの打撃でKOして試合も見られます。一発があると言うだけでなく、タイミングなどなどいい打撃を持っています。（レスリングでもフリースタイルの選手は打撃への対応が早い気がしますねー）となるとストライカー属性を持ったレスラーとなりレスリング力をディフェンス面で使うと鉄壁のストライカー誕生となります！！

さぁそれに対する風間選手ですが、やはりスタンドの能力では過去の試合を見ると、中村選手が上かなと言う気がします。そうなると、なんとかテイクダウンするか、相手をレスラータイプに戻すかという選択肢になると思います。これを狙うチャンスはやはり組みぎわだと思います。五分の状態で組んでもやはりテイクダウンは厳しいと思います。いかにいい形で組むか、それができればテイクダウンできなくても相手を無理矢理レスラースタイルに戻す（引き込み）も可能性が出てくるので、打撃戦からの組む瞬間、に注目して見てみてください！

ただ単純に打撃力が上だからスタンドで有利になるかというとそうもいかない事もあるのがMMAで（ここまで話しておいてあれですが、）風間選手の極めの強さを警戒すると手が出なくなる事もあります。試合開始から２回くらいの組みの展開で風間選手がどこまでいい形を作り、中村選手を警戒させることができるかは大事になりそうです！

【その他の階級の話】

The 4 #RoadToUFC finals on February 4th during #UFCVegas68.

LW
– Anshul Jubli vs. Jeka Saragih
FW
– Jeong Young Lee vs. Yi Zha
BW
– Toshiomi Kazama vs. Rinya Nakamura
FLYW
– Seung Guk Choi vs. Sung Hyun Park pic.twitter.com/mybNzCOLxj

— Marcel Dorff 🇳🇱🇮🇩 (@BigMarcel24) January 7, 2023

どの階級も見どころあり！！

日本人はいませんが他の階級も面白くなりそうです。そんな中でも注目は、フェザー級決勝戦【リー・ジュヨン☆☆☆☆vsイー・ジャー☆☆☆】です。開幕前から激戦区になると思っていた階級で強力な日本人ファイター二人がエントリーした階級でもあり期待もありました。残念ながら日本人ファイター二人は決勝に残れませんでしたが、その二人を倒して上がってきたのが中国人ファイターのイー・ジャーです。予想以上の組みの強さを見せて台風の目になっています。準決勝の松嶋戦はどちらについてもおかしくないスプリット判定の激闘でした。そんなイーの相手は、開幕前の優勝候補として日本人二人ともう一人あげた韓国人ファイターのリー・ジュヨンです。リーはこれまで２試合秒殺勝ちと圧倒的強さで勝ち上がってきました！このままの勢いでリーが行くのか、イーが優勝候補全て倒して完全制覇するのか楽しみな1戦です。リーはスタンド組みどしらもいけますが、イーは組みたいでしょう。イーがテイクダウンできるかが鍵になりそうです。

一番驚いた決勝の組み合わせだったのがライト級で【ジェカ・サラギ☆☆vsアンシェル・ジュブリ】です。インドネシアvsインドという図式で、これまでのMMA勢力図では考えられないような決勝戦です。実際、過去の試合を見てもそこまで二人も強そうには見えなかったのですが（めちゃ失礼w）蓋お開けてびっくりでした！特に２回戦では両者ともに韓国人の実力者を倒して驚かされました。トーナメント中にもどんどん成長していて、これからのアジアMMAを見る上では見ておくべき1戦になりそうです。

フライ級は勢いのある韓国人ファイター同士の試合【チェ・ソンゴクvsパク・ソンヒョン☆☆☆☆】の試合となりました。アグレッシブな二人でスタイルも大まかに似ていて噛み合いそうな試合になりそうです。

昨年の6月から始まったトーナメントもいよいよ終わりです。ファイター人生が変わる大一番なだけにその選手のストーリーも感じる大会になりました！最後まで見届けて優勝者のUFCデビューを楽しみに待ちましょう！