こんにちは水垣です。いよいよ明日開幕するRoad to UFCですが、
ギリギリ滑り込みで、まだやっていなかったライト級の
選手をご紹介していこうと思います。
今回も優勝期待度の☆とともに紹介していきますので
よろしくお願いします!!
キム・ギョンピョ ☆☆☆☆☆
まずライト級で一番に名前を上げたい優勝候補は
このキム・ギョンピョです。日本でもいくつもの団体で
試合をしていてヒートでは王者に輝いています。
韓国のロードFCでは現在UFCで5連勝中という
アルマン・ツァルキアンと試合をしています。
この試合は判定で落とすものの最後ツァルキアンが失速した姿を
見せるなど善戦しました。
スタイル的にはスタンドレスリングで上回ってトップを取りたいタイプの選手です。
打撃は重そうなパンチを打ちますが上手いなという感じではありません。
強打のプレッシャーが相手にかかればスタンドレスリングも優位に進められる印象です。
下になった場面でもケージを使って立つのが上手く
自分の展開を作れるまでしつこく戦い、自分の得意な展開に持ち込む能力を備えています。
前回の試合のロシアでの試合でKO負けしているのがやや気になりますが
昨年の12月ということで期間もあいていますし
何より地力的にはこの階級では頭ひとつ抜けている印象があります。
なので☆5つの優勝候補としました。
ジンエンスピエク ☆☆☆
優勝候補キム・ギョンピョの対戦相手が中国の33歳の選手
ジンエンスピエクです。プロ戦績が46試合もあるという
経験豊富な選手で、僕も一度契約した中国の団体(色々あって結局試合できなかったんですが…)
Rebel FCにも参戦していた経歴もあります。
スタイル的には、組の選手で寝かせてからのポジションコントロールが上手い印象があります。
ポジションをコントロールしながらパウンドや肘で削りながらフィニッシュを狙うスタイルですが、
スタンドの打撃はかなり荒かったです。
ただ見た映像が少し前のものなで修正されている可能性もあります。
テイクダウンを取れるかが重要になりますが
取れれば安定した実力をはっきすることから☆は3つとしました。
宇佐美 正 パトリック ☆☆☆
次に紹介するのが、ライト級の日本からの参戦選手
宇佐美 正 パトリック選手です。
アマチュアボクシング高校6冠という実績を持って
MMAに転校してきました。アマチュアボクシングというと
綺麗なテクニックを持っているのは当然なのですが
宇佐美選手のパンチには怖さも兼ね備えていてプロ向きという印象を持ちました。
さらにボクシングを始める以前は極真空手もやっていたということで
足技も結構いけます。ローもいいですし、前蹴りや関節蹴りまで使っていました。
打撃はかなりの技術ですが、課題は前回の試合の負け方を見ると
テイクダウンディフェンスとされて下になった時の対処でしょうか。
前回の試合からあまり時間が立っていないので
1回戦では大きな改善はまだだと思いますが、
22歳という若さでMMA歴もまだ浅いということで
ラーニングカーブはかなりの上むきだと思います。
トーナメント中での成長を期待すると☆4つをつけたいところですが
現段階では3つとしておきます。
アンシェル・ジュブリ ☆☆
宇佐美選手の対戦相手がこのアンシェル・シェブリです。
インド出身の柔術ベースの選手でMMAレコードは5-0
と無敗の選手です。
柔術ベースということで寝かせてからが本領発揮というタイプの
選手ですが、テイクダウン応力はそれほど高くなく
打撃にも怖さはありません。無敗の選手ですが、
試合の全てがインドの大会Matrix Fight Nightという大会で
対戦相手の実力がやや微妙というのもあるので
☆は2つとしました。
パワン・マーン・シン ☆
インド出身の36歳の選手です。
ボクシングベースで前手を下げた構えで
頭を振って距離を詰めてパンチを振っていくスタイルです。
2013年から4年以上のブランクのある期間があり
今回の試合も1年半ぶりの試合です。
試合内容を見ると3つの一本勝ちがあるものの
寝技はかなり微妙な印象を受けました。
ちょっと厳しめ評価の☆1つです。
ジェカ・アスパリオ・サラゲー ☆☆
今回代役の緊急参戦になったのが、このジェカ・アスパリオ・サラゲーです。
インドネシア出身の27歳の選手で、
このブログを読んでいただいている方にはお馴染みになったかもしれませんが
インドネシアの団体ONE PRIDE MMAという団体で
キャリアを積んできた選手です。11勝中10個のフニッシュを誇る
フィニッシャーで、スタイル的には左の蹴りがいいストライカーという印象でした。
テイクダウンを取ってトップゲームをする試合もあり勝ちパターンは複数ありますが
全体を見るとパンチのモーションが大きく見やすそうなど、
かなり荒い印象を受けました。☆は2つにしました。
キ・ウォンビン ☆☆☆
韓国出身の31歳で日本でも数多くの団体に参戦していて
グラジエーターではライト級のタイトルを取っています。
韓国国内でもDouble Gという団体でライト級王者になっています。
15勝のうちKOが9個もあるというハードヒッターですが、
1発はあるものの力んでいて荒い印象を受けました。
打撃の距離がちかくなったときなど、顔があいていて
カウンターなどをもらいそうな印象もあります。
ただ一発が重いのでそれのプレッシャーを武器にTDにも繋げる
戦いもできます。
全体的な印象としてはフィジカルを全面に出して戦っている印象です。
☆は3つにしました。
鹿志村 仁之助 ☆☆
この選手紹介も最後の一人、最後に紹介するのが
鹿志村 仁之助選手です。
キャリア5戦の選手で滑り込み代役で緊急参戦でビックチャンスを得ました。
柔術ベースの寝技師で極めも強いです。
ただテイクダウンと打撃はまだ課題かなという印象もあります。
本来一つ下の階級で戦っている選手で、
対戦相手はライト級の中でもフィジカルの強いキ・ウォンビンが相手ということで
厳しい試合が予想されますが、1発の極めがあり期待も持てることから
☆は2つにしました。開き直って大勝負に出れば面白い試合になると思います。
ライト級展望
ライト級の出場選手を見るとキム・ギョンピョが頭ひとつ出ている印象を
受けました。お気づきかもしれませんがライト級には☆4つをつけた選手はいません。
誰がキム・ギョンピョの対抗馬となるか難しいところですが、
やはり僕は高い成長が期待できる宇佐美選手に期待したいと思います。
ただお互い勝てばこの2人は2回戦で当たってしまうので
それほど多くの時間は宇佐美選手には無いのも事実です。
宇佐美選手の大化けに期待しましょう!!
終わりに
今回のRoad to UFCは、世界ーのMMA団体UFCでの日本人選手が苦戦し
契約選手自体少なくなってしまった今、この状況を打破するのに
素晴らしいきっかけとなる気がします。
一人でも多くの日本人選手がUFCとの契約を勝ち取り
UFC本戦で活躍してくれることを願っています。
またそれを見た若い人たちがMMAを始めUFCという舞台を
目指すという流れができれば最高です!!
今回出場する日本人選手ほんとみんな頑張ってくれー!!!
最後に小話をひとつ、
今回直前に多くの欠場者が出て、その代役探しが水面下で行われていました。
僕が現役時代所属したソニックスクワッドの関選手にも
話が回ってきたんです。ほぼ決まりかけたその時
関ちゃんのパスポートの期限が切れていることが発覚しました。
本当に泣くに泣けない話ですが、関ちゃんは前向きに
すぐにパスポートを取りに行きました。当然今回は間に合いませんが
どうか、またチャンスが巡ってくるように祈ってあげて下さい。
関”パスポート”鉄矢の応援よろしくお願いします。
今回は出ないけどね笑
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