水垣でーす!
先週末はUFCにベラトールと両方大会があり競り合った試合も多く、非常に楽しめました!が、競り合った試合が多かった分、判定がどーなんだ!?という話になった試合もありました!というわけで、今回は私、水垣がジャッジになりきってもう一度試合を見てみて、採点してみた感想と結果を書いて見ようと思います!
バディ・ピンブレットvsジャレッド・ゴードン
では、まずやっぱりこの試合から。(一番ネット上で話題になっているのでw)まずは初回、立ち上がりは強気なピンブレットが前に出る展開ですが左フックをもらって形成が逆転。その後しばらくゴードン優勢なスタンドが続き、最後ややピンブレットが盛り返しテイクダウン狙うも逆に下に、というのが大まかな展開で、有効打数と最後のポジションの印象で10-9でゴードンでしょうか。
2R スタンドでゴードンがプレッシャーかける展開で始まり、テイクダウンまで繋げます。ここは変則チョークのような形から立たれます。ピンブレットはラウンド終了間際にパンチ振り回して、ブザー後に観客を煽りますが内容はゴードン。ただこの辺の煽り方ジャッジへのアピールの仕方は上手いなと感じました。10-9ゴードン。
3R ゴードンがタックルでケージに押し込みテイクダウンします。立たれるもスタンドでバックを取った状態や四つになって押し込んだ状態で印象をつけていくゴードン。残り1分切った辺りで、テイクダウンに成功してバックを取りに行きますが、乗りすぎて落とされます。スタンドでバックをとるピンブレット終了間際におんぶ状態のバックになります。最後いい場面も見せましたが4分間のドミネートをひっくり返すには足りない印象で、10-9ゴードン。
と、いうわけでジャッジ水垣は30-27でジャレッド・ゴードンの勝利ですが、実際のスコアカードを見てみると、
3者ともに、なんと29-28のピンブレット!!解説の時にめっちゃ焦るやつですねこの展開は笑(ただ今回はジャッジだけに集中して見直したので、自信を持って30-27でゴードンなんだけどなぁ)付けてるラウンドは2Rは全員ピンブレットで1Rと3Rは割れてます。百歩譲ってピンブレットにつけるなら1Rかと思いました。とにかくちょっと水垣的には微妙に感じる判定でした。会場の盛り上がり方とピンブレットの煽り方ってのもあったんじゃないかと思います…
ヤン・ブラホビッチvsマゴメド・アンカラエフ
続きましてまさかのドローとなったUFCのライトヘビー級タイトルマッチを見てみます!はずは初回、終始スタンドの展開で大きな差はなかったのですが、手数と前に出る印象で10-9のアンカラエフとしました。結果的にこのラウンドをどちらにつけるかも大きなポイントになるのですが水垣は若干アンカラエフ、ただブラホビッチに付けるのも理解はできます。
2Rは、中盤までは1R同様に拮抗したスタンド戦が続きますが、中盤あたりからアンカラエフがブラホビッチのカーフキックを嫌がり出します。その後カーフキックをもらいダウンするようなシーンもあり展開は完全にブラホビッチに。10-9ブラホビッチ。
3Rに入ると2Rにはカーフを嫌がりオーソドックスに構えますが、サウスポーに戻しスタートします。ただすぐにカーフを蹴られてまたオーソドックスに。そしてオーソドックスでの前脚もカーフを効かされてしまいます。最後にアンカラエフがテイクダウンをしますが、カーフのダメージの印象で、10-9ブラホビッチ。
4Rに入ると作戦を完全にテイクダウン狙いに変えたアンカラエフが、開始2分くらいでタックルに成功し、残りの時間をそのまま有利なポジションを取り続けパウンドも打って印象ずけます。バックを取り掛けるシーンもあり10-9のアンカラエフ
5Rは一方的な展開になります。早々にテイクダウンに成功すると上から削り続ける展開で5分間経過します。一方艇ではあったものの、フィニッシュできそうなシーンはなかったので10-9でアンカラエフにしました。
集計するとジャッジ水垣は48-47でアンカラエフでした。ジャッジペーパーを見ると、
ジャッジで割れたのは3Rと、5R2点差が着くかというところで、確かに5Rは2点差着く可能性はあるかなと思いましたが3Rが割れてるのは意外で割れるなら1Rかなと思いました。割れたところはちょっと想定外ですが、どちらが勝利も、ドローもある内容だとは思ったので結果ドローというのはあるかなという感想です!
ラファオン・スタッツvsダニー・サバテーロ
最後にベラトールバンタム級GPの準決勝のこの1戦です!ベラトールのタイトルマッチでもある1戦も非常に僅差の1戦となりました。まずは初回、先に組みを仕掛けたのはサバテーロで、双差しからテイクダウンするとこのラウンドのかなりの時間をいいポジションをキープします。バックをとるシーンもあり(完璧にじゃなかったけど)初回は10-9でサバテーロ。
2Rはタックルを警戒したスタッツが徹底してスプロールしてタックルを切ります。ただそこから上組に繋げて双差しをとったサバテーロがこのラウンドもポジションコントロールした印象です。最後に膝十字を仕掛けますが、全体的にはサバテーロの印象です。スタンドで打撃も当てたスタッツですが、コントロールした印象の強かったサバテーロの10-9のラウンド。(現地解説のマッカーシーは、スタッツでした。)
3Rは逆にスタッツがタックルに入ります。この作戦が成功してポジションを優位に進めたスタッツの10-9のラウンド。サバテーロはやや消耗が見え始めた印象がありました。
4Rはもう一度サバテーロがタックルを仕掛けます。反応のいいスタッツに一発では取れないもののそこからの流れで取り切り、バックまでつなげるも、最後はそれを切り返すスタッツですが全体を支配したのはサバテーロの印象で10-9サバテーロ。消耗してきているが、動き続ける、消耗仕切らないサバテーロの強さを感じたラウンドでした。
5Rもシングルのような形でタックルを取ったサバテーロがポジションをコントロールしたラウンドになり10-9のサバテーロ。
全体を見ると所々打撃の良さを見せるスタッツも、結局組みからポジションを許しサバテーロペースになった試合だったと思います。ジャッジ水垣は49-46でサバテーロでした。ジャッジのスコアカードを見ると、
50-45を付けてるジャッジもいますが3Rはスタッツかなと。スタッツ勝利を支持したジャッジは3Rに加えて2R,5Rもスタッツにつけてますね。この辺はスタンドのヒットを評価しての判断かと思いますが、水垣的にはあのポジションコントロールを上回る打撃という印象はなかったです。個人的にはめちゃくちゃ面白い試合だったので、是非トーナメント終了後に再戦して欲しいですw(でもそれにはスタッツにGP制覇してもらわないとななぁ)
まとめ
というわけでジャッジ水垣いかがだったでしょうか?実際回以上のリングサイドでのジャッジと画面越しとでもかなり見え方も変わってきますし、これから先もこういう話は出続けると思います!選手としてはやっぱりフィニッシュするのが1番!!(お前がいうなw)なんですがリアルにそんなことも言ってられない時もありますからね!(僕はほとんどそのケースww)今回あげた試合は難しい試合だっただけに色々ご意見あると思うので是非コメント欄にお願いします!(攻撃的なのはやめてね笑)
コメント
毎回楽しみにしています。
1月からで良いので、月ごとに水垣さんの解説予定を出していただけると嬉しいです。
意外とギリギリまで決まらなかったりするので難しいかもしれないですが、出来ればやってみます!